アカデメイアという社名は古代ギリシアの哲学者プラトンが作った学園に由来します。プラトンは国をよりよくすることを目指して学園を創設しましたが、私たちはこれに倣って「志ある者が集い、学び、社会をよりよいものに変えていくための礎を作る」という思いを込めてアカデメイアと名付けました。

当社を創業する前、私は株式会社アカリクの創業時メンバーの一人として8年半ほど研究者のキャリア支援に携わってきました。アカリクでは「博士が100人いる村」や「高学歴ワーキングプア」といった研究者のキャリアパス問題の解決を目指してきましたが、次第に研究者がアカデミアの外に出る支援をするのではなく、研究の世界を発展させていくための支援をしていきたいと考えるに至り、2015年にアカリクを退職して当社を創業しました。

当社創業以降は、物理系をはじめとする様々な分野の博士・ポストドクター出身者とともに、研究に使われるソフトウェアを開発・改良する「研究系ソフトウェア開発支援」、先行研究の調査や技術の有効性検証を行う「研究・調査支援」、研究機関や科研費プロジェクトの広報をサポートする「研究プロモーション支援」の3つの領域で事業を行ってきました。また、2022年には元大阪大学教授、赤井久純博士の参画とともに物性部門を新設、赤井が開発した第一原理計算ソフトウェアAkaiKKRの機能拡張を進めながら、金属、半導体、絶縁体などの新規材料開発の分野を対象とした計算機科学のコンサルティングを行っています。

現在はこの他にもいくつか新しい取り組みを行っていて、無料での研究室ホームページテンプレートの配布を開始するほか、研究者が抱える雑務を解消するためのサービス、産業・組織心理学の研究者と連携して発達障害支援アプリケーション開発などを進めています。

小さな組織ではありますが、アカデメイアの名に恥じぬよう、私たちは常に学び、研鑽し、研究者がより能力を発揮できる世界となることを目指して歩み続けます。

株式会社アカデメイア
代表取締役　十五寛